誰もが持つ「自分だけの価値」を見つける伴走者になりたい

大学生のとき、SHElikesの原点となる女性向けWebデザインスクールを立ち上げました。きっかけは私自身がデザインを学ぶ環境面でとても苦労したから。当時からスクールはいくつかあったんですが、若い女性が気軽に学べるところがなかったんです。

素敵なアイディアを持っているのに「美大卒じゃないから無理」「女性には難しそう」といった理由でチャレンジする前に諦める女性たちがたくさんいて。彼女たちが固定概念から解放され、前に進むための後押しがしたいと想い、スクールの運営を始めました。

運営していくなかで、妊娠・出産といったライフイベントとキャリアは切っても切れない関係だなと思う場面に何度も遭遇しました。

さまざまなスキルや経験のかけあわせで「自分だけの価値」を身につけられれば、どんなライフイベントにもしなやかに適応できるんじゃないか。このスクールで、人生の選択肢を広げるサポートをできないか。

そう考えた結果、現在のようにデザインはもちろん、マーケティングやライティングといったさまざまなスキルが学べる場所へと変化していったんです。

ただスキルを学ぶだけではなく、自分だけの価値を見つけて、それを最大限発揮する術を身に着けてほしい。SHEは「私なんて」という固定概念から抜け出すための伴走者でありたいと思って日々奔走しています。

自分にしかない価値を発揮し、熱狂して生きる世の中を作る

私は関西の田舎で生まれ育ったので、幼いころは行動範囲がすごく狭かったんです。でも成長して大人になるにつれて、付き合う人・住む場所・働き方、なんでも自由に決めていいんだ！と思えるようになりました。

一方で、地元にはさまざまな要因に縛られて自分を出せずにいる人もたくさんいて……。

「親が、パートナーがこう言ってるから、こうしなきゃいけない」
「もう良い年齢だから、ちゃんと地に足つけないと」

本当はやりたいことも才能もあるのに、自分の可能性に蓋をしている人を見て「こんな風に悩んでいる人達の可能性を私が花開かせたい」と考えるようになったんです。

女性だからとか、ママだからとか、地方に住んでいるからとか、そういった他者から押し付けられた”当たり前”を脱ぎ捨てて、自分のありたい姿やWILLに真っ直ぐに向かっていく人で溢れる世界をつくりたい。

そこから、「ひとりひとりが自分にしかない価値を発揮し、熱狂して生きる世の中を作る」というSHEのビジョンが生まれました。周りも自分も知らず知らずのうちに縛られていた”こうあるべき”という呪いを解き、自分の価値を信じられる人を増やすことがSHEの意義だと思っています。

今はSHEに関わる人たちだけの考えかもしれませんが、いずれSHEで得たマインドを持つ人たちが外で活躍して、SHEで培った価値観を世に広めていって欲しい。SHEのマインドそのものが新しいカルチャーになって、より多くの人が自分の人生の手綱を握れる社会を実現したいですね。

価値観も、経験も、文化も、多様性を認めて高め合う組織

私の仕事をするうえでのポリシーは「まずは受容し、相手の可能性を信じる」こと！

「代表者」の目線じゃなくて、相手の目線で対話することを常に心掛けています。単純なんですけど、自分がされて嬉しいことを相手にもしようと思っていて。私と関わる人には皆幸せになってほしいから、まずはどんな状況もどんな考えも一度受け入れて、否定から入る事はしないようにしています。想像力と受容性を持ったしなやかなコミュニケーションをしていきたいです。

「私のポリシーはこれ。あなたのポリシーはこれ。どれもいいね！」と、いろんな価値観を認め合いながら仕事ができると最高ですよね。

また、私は「立場が人をつくる」と考えています。未経験の仕事でも「挑戦したい」というメンバーがいたら、積極的に任せていきたいです。私自身、起業や経営の経験がないものの、未経験から挑戦してたくさん失敗し、周りに支えられながらここまできました。これまでの経験に縛られない、メンバーの可能性を引き出すチームづくりに一番こだわっています。

その結果、SHEにはそこにいるだけで自然と自己肯定感が上がっていくという素敵なカルチャーが根付いています。入社当初は自信がなかったメンバーも、先輩たちが自分の価値を発揮し活躍している姿を間近で見ているうちに、自分だけの価値を模索し新しく挑戦していくようになるんです。

まずは社内から「ひとりひとりが自分にしかない価値を発揮し、熱狂して生きる」を体現していきたいですね。

仲間と一緒だから、どこまでも遠くに行ける

今後の私の仕事は、SHEのビジョンを達成するために、たくさんの人を巻き込んでチームの価値を最大化していくことだと思っています。そのためには多くの人の協力が必要です。でも、人が増えれば増えるほど、チーム一丸となって走る難易度は上がっていくはず……。

ですから、チーム全体が目標に向かってまっすぐ進めるように舵取りをしてくれる人が仲間になってくれるととても心強いです。

「早く行きたいならひとりで行け。遠くへ行きたいならみんなで行け。」

そんなことわざを体現するように、創業してから少しずつ仲間が増えて、私ひとりでは到底成し遂げられなかったであろうことが、奇跡のように起こり続けています。すべて、ビジョンに共感して手を差し伸べてくれる仲間がいたからこそできたことです。

・個の可能性を拡張し、新しいカルチャーを作っていくことにチャレンジしたい人
・SHEのビジョンに共感し、一緒に叶えたい！と思ってくれている人

SHEを通じて、一緒に新しい景色を見てみませんか？